みなさん、はじめまして。株式会社SOARIGでエンジニアをしているElleryです。
普段は人工知能関連やブロックチェーンの開発、新規事業の立ち上げなどを担当しています。
先日、新規事業の立ち上げの一環で「社内アイデアソン」の企画設計とファシリテーターを担当したので、その取り組みについて、お伝えさせていただこうと思います。
アイデアソンを企画したいけど、どのように開催すれば良いかわからないという方や、アイデア出しのヒントを探しているという方の参考になればと思うので、興味ある方はぜひご覧ください。
アイデアソンとは
まずは、アイデアソンをご存じでない方もいるかもしれないので、アイデアソンの説明いたします。
アイデアソンは「アイデア(idea)」と「マラソン(marathon)」をかけ合わせた造語で、みんなで集まり、議論を行いながら様々なビジネスアイデアを出し合おうというイベントのことを指します。
似たような言葉に「ハッカソン(hack + marathon)」がありますが、ハッカソンは「開発」に重きを置くのに対して、アイデアソンは「アイデアを創造する」というところに重きを置いています。
そのため、ハッカソンに比べて専門知識が必要なく、誰でも参加しやすいというのがアイデアソンの大きな特徴になります。
開催概要
今回のアイデアソンは「ブロックチェーンを使用したビジネスの立案」というのをテーマに社内のメンバー8人で行いました。
時間は3 ~ 4時間で、参加者はリモート参加、現地参加どちらでもOKという形でした。
以下が事前に予定していたスケジュールになります。
当日の取り組み
企画の趣旨説明(10分)
まずは、アイデアソンを行うにあたって今回のアイデアソンがなぜ企画されたかや、どのようなスケジュールで行っていくか。ゴールはどこなのかなどの共有を行いました。
最初に、このようなことを共有しておくことによって全員が同じゴールに意識できるようにしています。
頭の準備体操(10分)
次に、アイデアを発想する前の準備体操として「30サークルズ」という、楽しみながらできるワークを用意しました。
「30サークルズ」とは、30コのサークルを使い絵を描くというワークです。今回は制限時間8分で、できるだけ多くサークルを使いきるというのを目標に行ってもらいました。
リラックスタイム(10分)
頭の準備体操が終わったら、リラックスタイムです。全員で30サークルズの結果を共有しながら、面白い発想をしているのを取り上げたりしながら盛り上がりました。
アイデア出し(30分)
ここまで来たら、アイデア出しを行います。今回は「アイデアの発散」フェーズと「アイデアの収束」フェーズの2つに分けました。
アイデアの発散
「アイデアの発散フェーズ」は、とにかくアイデアを発想するための種をまいていくフェーズです。今回は「刺激語法」と「マンダラート」というものを組み合わせてアイデアの種が出やすいようにワークを選びました。
「刺激語法」
刺激語法は、100コ程のキーワードリストからランダムに単語を1つ選び、その単語とテーマを結びつけて、アイデアを創出していくという発想法です。
今回は、キーワードリストを準備する時間がなかったので、ランダム単語ガチャというサイトを使用してキーワードを用意するようにしました。
「マンダラート」
マンダラートは中心にテーマとなるアイデアをおいて、その周りをそのテーマに関連する単語で埋めていくという発想法になります。
今回は、ランダム単語ガチャでマンダラートの真ん中にはいる単語を選び、その単語をスタートとしてマンダラートを埋めていくというワークを行いました。
マンダラートの例
単語ガチャから「博士」という単語が出たので、それを中心としてマンダラートを始めた際の例。 なるべく様々な角度から関連する単語を出すことがポイント。
アイデアの収束
次に行う、「アイデアの収束フェーズ」は、「アイデアの発散フェーズ」でまいた種を選びながら育てていくというフェーズです。マンダラートに書かれている単語をテーマに結びつけながら、良いものは「アイデア・スケッチ」に起こしていくという形にしました。
「アイデア・スケッチ」
アイデア・スケッチとはアイデアを素早く可視化・共有する手法のことで、今回はアイデアを思いついたら以下のような形でシートを記入するようにしました。
アイデアスケッチの例
「ボウリング」という単語と、「ブロックチェーン」を結び付けたアイデア。
「給食」という単語と、「ブロックチェーン」を結び付けたアイデア。
リラックスタイム(10分)
アイデア出しが終わったら、再度リラックスタイムになります。アイデア出しの時間にたくさん頭を使ったので、お菓子を食べたりしながら雑談をする時間にしました。
投票タイム(20分)
全員のアイデアの整理が終わったら、アイデアに対する投票タイムに移ります。
各アイデアの「アイデア・スケッチ」を見ながら、3つの基準で投票を行ってもらいました。
最も魅力的(各自1つまで)
発想がおもしろい(複数可)
実現性が高い(複数可)
今回は複数の基準を設けて投票の色を分けることによって、みんながそのアイデアにたいしてどのような印象を持っているかを可視化するというのを意識しました。
アイデアの共有 & 絞り込み(80分)
投票が終わった後は、得票の多かったアイデアを発案した人が共有する時間です。
どのような、サービスをイメージしているかを共有し、それに対して他の人が質問を行ったり、ブラッシュアップをする意見を出したりなどをブレインストーミング形式で行いました。
議論を行った後に、よりブラッシュアップしていっても良いのではというアイデアを4つ選び、選ばれたアイデアは次のフェーズに繋げていくことになっています。
振り返り(10分)
最後に、初めてのアイデアソンはどうだったかという感想会や至らなかった点の反省会などを行い、今回のアイデアソンを締めました。
アイデアソンを行ってみて
今回、社内でアイデアソンを行うのは初めてだったので上手く進行できるかや、アイデアが出てくるのかといった不安が大きくありましたが参加者全員が協力してくれたことで良いアイデアソンになったと思います。
アイデアソンを行ってみると、仕事とは違った「こんな発想を持ってるんだ」といった、新しい一面もみれたりするので、社内イベントとして実践してみるのもすごくおすすめです。そういった際は、ぜひこのブログを参考にしてみてください。
ここまでよんでいただきありがとうございました。
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